髪が抜けた日から、もう一度前を向けた日までのこと

私のこと

はじまりは、何気ない違和感

20歳の頃。

いつも通り髪を乾かしていたとき、ふと指先に違和感がありました。

つるん、とした感触。

「あれ?」と思って触ってみると、そこだけ髪がない。

円形脱毛症でした。

家族に見てもらって、やっぱり抜けていると分かってからは、毎日そこを触ってしまうようになりました。

気になって気になって、仕方ない。

鏡で何度も確認しては、落ち込む

直すには病院だ!と思い、皮膚科へ行き、塗り薬と飲み薬をもらって、そのときは気づいたら治っていました。

再発

それから2年半後。

また同じように脱毛症が再発しました。

今度は、前より広がっていく。

皮膚科に通っても、なかなか良くならず、大きな大学病院も紹介してもらったけれど、治らない。

生えたと思っても、別のところが抜けていく。

鏡の前に立つと、悲しい気持ちになると分かっていても、気になって仕方がなくて、毎日見てしまう。

そのたびに、落ち込む日々でした。

人の目が、怖かった

電車に乗っていても、周りの人の目が気になる。

「あの人、ハゲてない?」

そう思われている気がしてしまう。

実際には気づかれていないかもしれないのに、怖くて、ずっと気を張る日々。

友人に会うのも、憂鬱に感じてしまっていました。

その頃は、生え際や後頭部が特に抜け始めていたので、ヘアピンでヘアアレンジしながら隠していました。

でも、それでは追いつかないくらい広がっていって、さらに全体的にも薄くなり、限界がきて帽子をかぶるように。

職場は雑貨販売でしたが帽子の人はおらず、店長にだけ相談して、帽子で出勤することにしました。

同僚やお客さんの視線は少し気になったけど、それでも「隠せている」という安心感のほうが大きかったです。

ウィッグという選択

その頃、入籍と引っ越しで転職することになりました。

次の職場では、帽子をかぶることはできない。

どうしよう。

それまでは、ウィッグに対して

  • 不自然そう
  • バレたら嫌
  • コスプレの人がするイメージ
  • なんとなく抵抗がある

そんな気持ちがありました。

でも、そうも言っていられないくらい髪が抜けていって、

初めてウィッグを買いました。

被ってみて、びっくりしました。

「こんなに自然なんだ」

「軽い」

「え、かわいい」

鏡に映った自分を見て、

「あ、私だ」

って思えたんです。

髪があったころの自分に戻れた気がして

本当に、うれしかった。

私は最初、店舗で試着してからウィッグの購入をしました。

その日はそのままウィッグをつけて、るんるんで帰りました。

久しぶりに、鏡で自分を見てちょっと嬉しいと思えた日でした。

その日から、ちょっとずつ前を向けるようになったんです。

同じように悩んでいるあなたへ

これは、脱毛症だった私の話です。

でも、産後の薄毛に悩む方や、抗がん剤治療などで髪を失った方も、

きっと似た気持ちを感じることがあると思います。

髪がなくなることは、

髪を失うことは、

想像以上に心に影響する。

鏡を見るのが怖くなったり、人の目が気になったり、自分じゃないみたいに感じたり。

とにかく不安で苦しい気持ちになる。

でも、少しでも「自分らしさ」を取り戻せる方法は、ちゃんとあります。

最後に

ウィッグは私にとって、ただ隠すためだけのものじゃなくて、自分を取り戻すきっかけにもなりました。

そして、いろんな髪型を楽しめる、心がときめくアイテムでもあると感じています。

あのとき勇気を出してよかった。

ウィッグと出会えてよかった。

今そう思えています。

むしろもっと早くウィッグを手にしていたら、あの辛かった日々からもっと早く解放されたんじゃないかとも。

もし今、同じように悩んでいる人がいたら。

つらい日々からきっと抜け出せる日は来ます。

このブログが、背中を押せますように。

心がちょっと前向きになるきっかけになりますように。

ひとりじゃない、仲間がいるよって伝えたいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました